厚生労働省は6月5日、2011年の合計特殊出生率は1.39で、前年と同じだったと発表しました。
過去最低だった05年(1.26)の後は上昇傾向にありましたが、頭打ちとなっています。2011年は出生数も前年比2万606人減の105万698人と過去最低を記録したほか、一層晩産化が進み、第1子出産時の母の平均年齢は30.1歳。前年より0.2歳上昇し、初めて30歳を超えました。
原因としては、若者の雇用が悪化し、結婚しにくくなったうえ、保育所不足など子育ての環境が整っていない等が考えられます。30代後半の団塊ジュニア(1971~74年生まれ)の出産が峠を越し、このままだと日本の人口は長期的な減少傾向となるのは確実です。少子化対策の練り直しが急務となっています。