【労働経済】女性の賃金、2年連続で過去最高を更新

厚生労働省が21日発表した賃金構造基本統計調査によると、2012年のフルタイムで働く女性の平均賃金は前年比0.5%増の月額23万3100円と、2年連続で過去最高を更新しました。

賃金の伸び率でも、2012年も男性の賃金は0.2%増の32万9千円にとどまったため、男性の賃金に占める女性の賃金の割合も最高となり、男女間の賃金格差も過去最少に縮小しました。

女性の賃金は1989年以降は、前年を下回ったのは2005年と2010年の2年だけで、毎年の伸び率は男性を総じて上回っています。女性の賃金水準は90年には男性の6割程度でしたが、12年には7割を超えました。

働く女性の数も増加傾向にあり、12年の女性の雇用者は前年より6万人多い2375万人と過去最高を更新しました。

※調査は、10人以上の常用労働者を雇用する4万9230事業所の2012年6月の所定内給与を対象に行われたもので、残業代や休日出勤の手当等は含まないものです。