【労働経済】平成25年若年者雇用実態調査の結果(厚労省)

厚生労働省が、平成25 年「若年者雇用実態調査」の結果を公表しました。 「若年者雇用実態調査」は、事業所における若年労働者の雇用状況、若年労働者の就業に関する意識など若 年者の雇用実態について把握することを目的とし、5人以上の常用労働者を雇用する事業所約17,000 カ所と、そこで働く若年労働者(15~34 歳の労働者)約24,000人を対象として平成25 年10 月1日現在の状況について調査を実施したものです(前回は平成21年に実施)。有効回答率は事業所調査で61.9%、個人調査で65.9%でした。

【調査結果のポイント】

〔事業所調査〕

1 若年労働者が就業している事業所は全体の約8割。

2 若年正社員の採用選考をした事業所のうち、採用選考にあたり重視した点(複数回答)について採用区分別にみると、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精 神」(「新規学卒者」82.9%、「中途採用者」74.7%(以下同様。))、「コミュニケーション能力」(67.0%、55.0%)、「マナー・社会常 識」(63.8%、61.8%)などと積極性や組織の中で仕事ができる能力が重視されている。[新規調査項目]

3 過去3年間に正社員以外の若年労働者がいた事業所(全事業所の35.7%)のうち、若年労働者を「正社員へ転換させたことがある」事業所は46.6%。[新規調査項目]

4 「定着のための対策を行っている」事業所割合は、若年正社員では70.5%、正社員以外の若年労働者では54.2%。民営事業所について前回調査(平成21 年)と比較するといずれも上昇した。

〔個人調査〕

1 在学していない若年労働者のうち、若年正社員は68.2%、正社員以外の若年労働者は31.8%。

2 「転職したいと思っている」とする若年正社員は25.7%、転職しようと思う理由(複数回答)は「賃金の条件がよい会社にかわりたい」が44.6%と最も高い。

3 在学していない正社員以外の若年労働者の今後の働き方の希望は「正社員として働きたい」が47.3%、「正社員以外の労働者として働きたい」が28.7%、「独立して事業を始めたい」が1.6%。

4 在学していない若年労働者の職業生活の満足度(満足度D.I.)について、「賃金」では若年正社員(2.8 ポイント)、正社員以外の若年労働者(マイナス2.0 ポイント)ともに低いが、「職業生活全体」では、若年正社員で39.7 ポイント、正社員以外の若年労働者で34.8ポイントと高い。

※ 前回調査との比較は事業所規模5人以上の民営事業所について行っている。

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/4-21c-jyakunenkoyou-h25.html