群馬大学は20日、部下の教員5人にパワーハラスメントや暴言を繰り返したとして、大学院医学系研究科の40代の男性教授を懲戒解雇したと発表しました。
大学によると、教授は2012年1月の着任直後から2013年8月まで、同じ研究室の助教や講師の男性4人と女性1人に対し、退職や休日出勤を強 要したり、長時間にわたり叱責、侮辱したりしたとしています。女性に対しては、「結婚は三角、出産はバツ」という旨の発言もあったとし、5人のうち2人が 退職、3人がうつ状態などで休職を余儀なくされたということです。
大学は2012年1月に匿名の投書により、ハラスメントの事実を把握し、同年1月~3月にかけて3度、所属長の研究科長が注意、指導しましたが、翌年夏まで断続的にハラスメントが続いたといいます。
教授は大学の調査に対し女性蔑視発言を認めましたが、他の行為については「指導の範囲内」と否認しているものもあるということです。また、大学関 係者によると、この教授は「ずっと一人で研究してきた。(部下に)どう接したらいいかわからない」と指導法についての悩みを漏らしていたこともあったとい うことです。