厚生労働省は10日、年金特別会計の2011年度収支決算(時価ベース)を発表しました。サラリーマンらが加入する厚生年金は2兆9106億円の黒字となり、前年度2682億円の赤字から改善。自営業者らが加入する国民年金も1980億円の黒字と3年連続で黒字でした。東日本大震災の影響が大きかった前年度と比べ、国内外の株価が上昇するなどし、積立金の運用収入がプラスになったのが寄与しました。
厚生年金3069億円、国民年金194億円の運用損となった前年度から一転、11年度は厚生年金2兆4201億円、国民年金1662億円の運用益を記録しました。
厚生年金の積立金残高は前年度比2兆6542億円減の111兆4990億円となっています。