山形県金山町は6月8日、前健康福祉課医療介護係長の男性職員(48)が2011年10月から今年3月末にかけて介護保険に関して不適切な事務処理を行っていたと発表しました。
町は役場で記者会見を開き謝罪するとともに、男性職員を6月11日付で停職6カ月の懲戒処分とします。
男性職員は昨年10月以降、65歳になる高齢者25人に対し、介護保険料(計63万4000円)の納付書を28通を送付する必要があったにもかかわらず送っていなかった。また納付済みを装うためシステムを不正操作し、自ら10人分の23万8100円を立て替え払をするなど発覚を逃れていたといいます。
今年5月下旬、同課職員が不審点に気付き発覚しました。男性職員は「他の業務に追われ、納付書を送り忘れてしまった。大変申し訳ないことをした」と事実関係を認めています。町は11日から「未納付」になってしまった25人を戸別訪問して謝罪し、今年度中の納付を依頼します。
町によると、男性は昨年10~12月、65歳の誕生日を迎えた町民28人に発送すべき介護保険料の納付書を自分の机の引き出しにしまったまま、郵送するのを忘れていた。異動後の5月下旬、別の職員がシステム上の納付額と実際の納付額が一致しないことに気付き、不正処理が発覚しました。保険料の着服はなかっ たといいます。
町は当時の上司ら3人を3カ月・減給10分の1の懲戒処分とする。また鈴木洋町長も町議会の議決を経て、3カ月・減給10分の1とする方針。