厚生労働省は2013年度以降、パートやアルバイトなど非正規雇用の労働者向け職業訓練を本格的に始める方針です。いまの国の訓練制度は、再就職をめざす失業者を対象としたものが中心になっていて、学校を卒業してから一度も正社員として働いたことのない人向けの訓練は手薄でした。正社員との待遇格差を縮め、正社員としての就職を後押しするねらいです。
26日に開いた非正規雇用労働者の能力開発を検討する会議で報告書の骨子を示しました。訓練期間はいまの半年以下から1~2年まで延長し、企業の求める即戦力人材を育成できる体制づくりをめざします。
非正規社員にも正社員と同じように職業訓練を実施する企業向け助成制度も拡充します。職業能力を客観的に評価できるように、職務経歴書「ジョブカード」の見直しなども検討していくということです。