【労働経済】NTT、40~50代の賃金抑制 65歳雇用の原資に

NTTグループは社員を65歳まで継続雇用するため現役世代の人件費上昇を抑制する賃金制度を2013年秋から導入することで労使合意しました。40~50歳代を中心に平均賃金カーブの上昇を抑え60歳から65歳の賃金原資を確保します。2014年4月から希望者全員を再雇用するとのことです。社員20万人を抱えるNTTの労使合意は産業界が模索している高齢者雇用のひな型となりそうです。

定年後の雇用延長を企業に義務付ける改正高年齢者雇用安定法の2013年4月施行を前に、産業界では継続雇用の給与原資をどう確保するかが大きな課題となっています。経団連は2013年春闘の経営側指針で、原資確保に向けた現役世代の賃金抑制を打ち出す方針です。