【労働経済】三大都市圏で派遣の時給上昇

求人情報最大手のリクルートジョブズ(東京・中央区)がまとめた2012年12月の三大都市圏(関東、東海、関西)の「派遣スタッフ募集時平均時給調査」 で、派遣社員の平均募集時給は前年同月比12円(0.8%)高い1480円となりました。4カ月連続で前年同月を上回ったものの、前年同月比プラスとなった職種は11月度の4職種から3職種に減少しており、事務系が全体を押し上げました。エリア別では、関東、関西は前年同月比プラス、東海はマイナスが続いています。大手のディップの調査でも、昨年12月の全国平均は同7円高い1306円でした。

事務系の派遣社員は「企業の需要が回復する一方、求職者の派遣離れが続いているため、時給を上げて人を確保する動きがみられた」(ディップ)とのことです。年末年始のチラシや出版物を作るデザイナーなどの時給上昇も目立ちました。

従来のけん引役だったIT(情報技術)系は前年と同額にとどまりました。ただ「時給が比較的安いサポート業務などが増えたため金額の伸びは止まったが、IT人材の需要は引き続き高水準」(リクルートジョブズ)といい、引き合いが強い状態が続いています。