【年金・医療】厚生年金基金一部の存続併記 専門委が意見書案

厚生年金基金を全て解散させ制度を廃止するとした厚生労働省の改革試案をめぐり、厚労相の諮問機関である社会保障審議会の専門委員会が、基金が国から預かる資産で損失が膨らむリスクがあることから制度の廃止賛成が多数だったとする一方、一部基金の存続を求める意見を意見書素案に併記したことが30日分かりました。

専門委は10年での制度廃止を柱にした案を厚労省が示したことを受け、昨年11月に設立しました。2月1日にも意見書をまとめ、「試案の方向性は妥当とする意見が多数」と制度廃止を国に促します。政府、与党はこれを受けて全面廃止の是非を最終判断し、関連法案を今国会に提出したい考えです。