【労働経済】経団連第1回集計 大手企業の賃上げ2年連続低下

経団連が4月5日発表した2013年の春闘の第1回賃金回答集計によりますと、大手企業の定期昇給とベースアップなどを合わせた賃上げ額は平均で6203円でした。賃上げ率は2012年の初回集計時と比べ0.03ポイント減の1.91%と2年連続の低下でした。

安倍首相が経済界に異例の賃上げ要請をしました。しかし、円高是正や株高で企業収益の改善は進みましたが、月例賃金へはまだ浸透していないようです。

主要21業種の240社が対象で、第1回集計では35社から回答がありました。最終集計は6月上旬の予定です。

今期の春闘ではアベノミクスによる円安株高の進行で業績が好転した企業もありましたが、経団連は「賞与、一時金で対応した企業が多い」としており、アベノミクスの成果は夏のボーナス集計に現れる可能性があります。