【労働法】石綿労災、12年度は1082人認定

厚生労働省は6月25日、アスベスト(石綿)を原因とする2012年度の労災認定件数などをまとめ、労災請求は1172人(前年度比28人増)で、 認定は1082人(同23人減)だったと発表しました。前年度より減少しましたが、2年続けて1000人を超え、高い水準が続いています。

死亡後5年の請求時効が過ぎた後に特別遺族給付金を支給されたのは166人(同127人増)。支給人数が急増したのは、アスベストによる中皮腫で 亡くなり、まだ労災請求していない遺族を対象に給付金制度の案内を送ったためです。請求件数が増えたため、支給人数もふくらみました。

同省は「石綿による疾患は発症まで時間がかかるので、2030年ごろまでは、少しずつ減少しながらも請求が続くだろう」としています。