公的年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は11月29日、2013年7~9月期の運用利回りが2.71%、3兆2418億円の 黒字であったと発表しました。黒字は5四半期連続でGPIFが現行組織に移行した2006年度以降で最長になりました。景況感の改善で、国内外の株式が上 昇し、評価益が膨らんだためです。
運用利回りベースで最も成績の良かった資産は外国株式で7.13%で1兆1126億円の黒字でした。次いで国内株式が6.07%で1兆1560億円の黒 字、外国債券は1.64%・1979億円の黒字でした。
株式の資産が膨らんでいることで、国内債券の割合は縮小しています。9月末の国内債券の資産構成割合は58.03%で、比較可能な08年度以降、過去最 少になりました。運用利回りは1.18%にとどまり、黒字額は7354億円でした。