内閣府の男女共同参画局 仕事と生活の調和推進室は、ワーク・ライフ・バランス推進を阻害する要因について、「労働者全般の長時間労働削減や年次有給休暇取得促進」「女性の継続就業」「男性の家事・育児参加」などの観点から意識調査を実施した結果、働く個人の意識と「上司の評価」、「職場の雰囲気」、「夫婦の話し合いに関する評 価」、「小さい頃の両親の意識」などとの関連性が明らかになったことを発表しました。
この調査は内閣府が、平成25年9月に20 歳~59 歳の労働者3,154人(正社員2,537人、非正規社員617人)に対して実施したもので、労働時間について、労働時間が長い人ほど、上司が長時間残業の人に対して「頑張っている人」「責任感が強い」などポジティブなイメージを持っているという回答が目立ち、上司の意識をどう感じているかと本人の長時間 労働との関連が推察されるといった調査結果や、有給休暇の取得について、有給休暇の取得率が少ない人ほど、上司が有給休暇を取得する人に対して、「仕事よ り自分の時間を優先する」「仕事が少ない」などネガティブなイメージを持っているという回答から、上司の意識と本人の有給休暇取得との関連が推察できるとし、職場環境における管理職の意識の重要性が浮き彫りになったとしています。
また、女性の就業継続や男性の家事・育児参加についても、正社員、非正規社員を問わず、仕事にやりがいを感じる女性は、出産後も仕事を続けたいと していることや、“夫婦の話合いの納得度”や“両親の意識”が女性の継続就業や男性の家事・育児に影響するといった調査結果が出ているとしています。
詳しくはこちら【「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果速報について】
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/research/wlb_h2511/follow-up.pdf