【年金・医療】国民健康保険、12年度3055億円の赤字

自営業者が加入している 国民健康保険(国保)の2012年度の実質収支(速報値)が高齢化の進展に伴う医療費の増加などで3055億円の赤字となったと厚生労働省が1月28日に 発表しました。赤字幅は前年度より33億円増加し、2年ぶりに拡大しました。保険者(市町村)の半数近くが赤字となるなど、厳しい財政状況が続いていま す。

国保の実質収支は、見かけの収支である479億円の黒字から、赤字を埋め合わせるために市町村が税金を繰り入れた3534億円を差し引いて算出しています。

収入は前年度比3.2%増の14兆1,575億円。このうち、保険料は同0.7%増の3兆634億円、前期高齢者交付金は同8.9%増の3兆2,189億円でした。

支出は前年度比3.1%増の13兆8,958億円。高度な医療技術の普及で給付費が1.5%増の9兆2149億円、後期高齢者支援金は同9.6%増の1兆7,442億円、介護納付金は同7.6%増の7,407億円となりました。