シャープは3月5日、2015年度に前年度比3倍となる300人の新卒社員を採用する計画を発表しました。300人を超える採用は2011年度以 来、4年ぶりとなります。業績が回復傾向にあり、医療関連事業など、次の成長に必要な新事業を担う人員を増やす計画です。1~2月に開いた会社説明会には 昨年の2.5倍の数の学生が集まったといいます。
同社は13年3月期まで2期連続で巨額赤字を計上、採用も絞り込んでいました。液晶事業の損益改善などで2014年3月期は最終黒字となる見込みです。
大卒のうち130人が技術職で、70人が営業などの事務職です。技術では過去に多かった理工系だけでなく、医学部や農学部など、新事業に必要な技術と知識を持つ学生の採用を増やします。また、事務職は男女半々で採用する予定です。
採用担当者は「業績が上向いていることで、学生の反応もいい」とのことです。