【労働経済】勤務医の4割、過労死ラインの月80時間以上残業―労働政策研究・研修機構調査

病院で働く医師の4割が過労死ラインとされる月80時間以上残業しているとの調査結果を、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が2011年12 月、インターネットを通じて全国の勤務医1万1145人を対象に行ない、まとめました。この勤務医1万1145人のうち有効回答は3467人で、疲労感を感じる医師の8割以上は事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」を経験しているとのことです。

調査によると、主な勤務先以外での労働を含めた1週間の労働時間は、平均53.2時間でした。60時間以上が全体の40%を占め、80時間以上も10%いたとのことです。週60時間の勤務は、労働基準法の法定労働時間(週40時間)を上回り、時間外労働は過労死ラインとされる月80時間になる計算です。

労働政策研究・研修機構(JILPT)ホームページ:勤務医の就労実態と意識に関する調査
http://www.jil.go.jp/institute/research/2012/102.htm