たくさんのおもしろい断片を持つ

最近のレンタルビデオ店は、店頭にない作品でもお取り寄せできるのですね。
のび太君と同じく、他人より数年遅れて生きている社労士みよたです。

過去にNHKで放送されたものですが、『プロフェッショナル~仕事の流儀』漫画家の藤子・F・不二雄先生の特集回を借りてみました。

『ドラえもん』の作者でおなじみの藤子先生は、漫画作品だけでなく、創作に対する想いや子供時代のエピソードなど様々な言葉を遺しています。
肉声で話す藤子先生の講演の音源を聴いただけで、人柄がにじみ出ているようで、なんとも言えずほっこりとした気持ちになりました。
あれだけの素晴らしい作品の数々を生み出せたのも、漫画に対するブレない信念があってのことなんだなと思います。

本作の中でも、印象深いエピソードや言葉がたくさんありましたが、中でも印象深かったのが以下の言葉です。

漫画を分解してみますと、結局は小さな断片の寄せ集め。
本を読んだりテレビや映画を見たり、新聞を読んだり人と話したり見たり聞いたり、絶えずピッピッと感性に訴えるものがあって、あれが使えそうこれが使えそうと、捨てたり組み合わせしたり、そういう作業の結果、1つのアイディアがまとまってくるんです。
なるべく面白い断片を数多く持ってた方が「価値」になるわけです。

藤子先生の遺した資料は膨大で、その内容も科学や歴史の専門書から落語のテープまで、多岐にわたります。

私たちは、年を取るほど好奇心や感動を失いがちだったり、専門家になればなるほど、知識が偏りがちになるといった傾向があるのではないでしょうか。
社労士だからといって、労働法だけを勉強していればいいかというと、もちろんそんなことはありません。

漫画家ではない私たちにとっても、「たくさんのおもしろい断片を持つ」という考え方は、仕事だけではなく人生を豊かに過ごすためのヒントになるのではないかと感じました。

 

藤子先生は、『ドラえもん』の1巻にこんなコメントを残しています。

僕はとても楽しくドラえもんを書きました。
みなさんにも楽しく読んでいただけたらうれしいと思います。

わたしもそんな想いで社労士業務を全うしたいです。