【労働経済】有給休暇の消化、正社員で2割どまり―連合総研調査

2012年11月5日に発表された労働問題のシンクタンクの連合総合生活開発研究所(連合総研)の調査の第24回「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート調査(勤労者短観)」で、年次有給休暇をおおむね消化できている正社員は約2割にとどまることが分かりました。契約社員やパートなどの非正規社員では約4割でした。連合総研は「正社員に比べて女性の比率が高いことが、影響しているのでは」と話しています。

調査は10月上旬、関東の1都3県と、近畿の2府4県に住む20~64歳の民間企業の従業員、2千人を対象にインターネットで実施されました。

連合総研によると、2011年度に有給休暇を付与されたと答えた約1600人のうち「全て取得」「おおよそ取得」と回答したのは、正社員では22.7%、非正規社員では42.1%でした。

有休の取得目標を設定している企業の従業員は「全て取得」「おおよそ取得」と答えた割合が35.8%だったのに対し、目標がない企業の従業員では18.3%でした。今回の調査では、この「年次有給休暇の取得状況」の他、勤労者の景況感や物価、仕事に関する意識などの定点調査、「時間外労働時間の状況と時間管理」、「勤労者の権利認知」について調査されました。この調査の詳細な結果については12月中旬に調査報告書として連合総研のホームページにて公表される予定とのことです。