【労働経済】2012年度の倒産、4年連続減少

2012年度1年間に倒産した企業の数は、1万700件余りで、中小企業を金融面から支援する中小企業金融円滑化法の期限延長や、東日本大震災の復興需要や公共投資の増加等を背景に、4年連続で前の年度を下回ることがわかりました。

信用調査会社帝国データバンクによれば、昨年度、1000万円以上の負債を抱えて法的整理になった企業の数は1万710件と、前の年度より6.3%減少しました。負債総額については25.2%少ない2兆9291億円余りで、倒産件数、負債総額ともに4年連続で前の年度を下回りました。

復興需要により建設業の倒産が6年ぶりに2千件台まで減少したことが要因となっており、業種別では、建設業(前年度比12.9%減)、サービス業(同 9.6%減)、製造業(同5.4%減)等が前年度を下回る結果となりました。一方で、円安等による原油価格の高騰で運輸業者の倒産件数は7.1%増の4年 ぶりの増加で420件となり、業態別にみると、トラック運送(道路貨物運送)の倒産が282件で、構成比67.1%に達しました。